異性にしか人気が出ない人間は信用できない。
youtubeの広告でどっかのバンドのライブ映像が流れていた。
正直、どんな曲だったのか、どんな歌詞だったのか、どんなバンド名だったのかは全く覚えていない。
見た目は細くて髪の毛は陰毛みたいにチリチリで茶髪の男の子達で「絶対こーゆう雰囲気のバンドって若い子が好きなんだろうな〜」って感じでボーッと眺めていたら客が写って初めてサザエのつぼ焼きの肝の部分食った小学生みたいな顔になった。
客席はほぼ女ばっかりでみんな練習してきたように合わせて手を振っていた。
一糸乱れぬ団体行動なんてテレビで見る北朝鮮の軍隊とかそーゆうのだけでいいよ。
普段社会という歯車の中で生きてるんだから端っこでちっさくなって聞き入ってたり、前の席に乗り出して聴いてる騒ぎたい奴とか自由に聴きたくならないものなのか。
僕には音も歌詞も差し障りのないようなバンドにしか映らなかったから正直、ルックスだけでチヤホヤされてるような連中にしか見えなかった。
だけど、冷静に考えてみて、バンドをやってる彼らはルックスを売りにして音楽をやってるわけでもないと思う。理由はドラムの人が「肉弾戦車ー!」とか叫びながら転がってきそうなダルマボディだったからだ。
多分、こいつらも仲の良い奴らが集まって真剣に音楽で飯食っていきたいって活動してる希望に満ち満ちた若者なのだろう。
じゃあなんで僕はこんなにも嫌な気持ちになっているのだろうか。
こんな大人に誰が育てたんだ。
「日本語でラップしてる奴なんて親に感謝とかくだらない曲ばっかりなんだろ。」と偏見に満ちた自分が日本語HIPHOPを貪るようにきくようになったきっかけの曲
日本語HIPHOPについて皆さんどんなイメージがありますか?
自分はチャラチャラしてて「ヨー!チェケラー!」みたいな頭の悪そうな人たちがやっているイメージしかありませんでした。
テレビや雑誌で面白おかしく茶化されてきた「ダボついた服を着た街の輩」というレッテルです。(ヘヴィーメタルも昔、明石家さんまのテレビで同じようなことされてましたね。」
ただ、実際に聞くと「マジでカッケェ・・・」って思うような曲もあるし、気付いたら身体のどこかでリズム取ってる、みたいな気持ちいい曲も存在するのです。
自分の中で順位というものは決められないので、10選という形にしました。
本当に僕は日本に居ながらにしてカルチャーショックを受けました。同じように「なんじゃこりゃ!すげェ!」って気持ちを体感できたとしたら、僕はそれだけで嬉しいです。
EVISBEATS feat.田我流 揺れる」
エリック・サティというフランスの作曲家は生活の中に中に溶け込む音楽を提唱して「家具の音楽」というものを作り上げました。
日常を切り取るという他のジャンルでもありえるテーマですが、HIPHOP的解釈でそれを行うとこんなに気持ちのいい作品になるんだなーって。
田我流は山梨出身で地元のメンバーと一緒にやっているstillichimiyaも好きです。本当に仲の良い人達と悪ふざけしてる感じがめっちゃ伝わってくるので。
トラックを作ってるEVISBEATSは自分でも名義を変えてラップしてたりするんだけど、芥川龍之介の蜘蛛の糸を題材にした曲もやってたりして着眼点が独特で面白いので是非。
TABOO1 feat.志人 「禁断の惑星」
ファンタスティック・プラネットというカルトアニメからサンプリングした不穏なビートが最高。(MVにもファンタスティック・プラネットの映像が一部使われている)
そして何よりも志人!これでもかと小説の中に詰め込まれる言葉の数の量とそれを実現するスキル。ここまで韻を踏みながら話の内容までしっかり通せるラッパーってなかなかいないのでは?って思ってしまう。冒頭の韻踏んでる部分を抜粋すると
「ここは禁断の惑星 忘れ去られた革命 漠然とした雑念の広がる発展の脱線」
ここまで韻踏んでると音が耳に入ってくる時にめちゃくちゃ気持ちいい!
説明するよりも聴いたほうが分かりやすいから聴いてくださいホント。
本当はもっと上げようかと思ったけど(ニトロとかMeisoとか)もう文章書くの面倒だし、この3つだけは聴いてくれ!ってのを書きます。最終的に「あ、やっぱこーゆうブッ飛んでる人間はサイコーだよ」っ思えるような曲、マジで聴いてくれって馬乗りになりながら殴り続けて説得したくなるくらいの3曲です。
THE BLUE HERB 「未来は俺らの手の中」
札幌でBOSS THE MC(ILL-BOSSTINO)とO.N.Oによって結成。
ブルーハーツの「未来は僕らの手の中」のカバーアルバムに入るよていだったが、カバーというよりはアンサーソングになってしまったので、お蔵入りされたので、シングルCDとして発売された。
90年代後半、HIPHOPの中心は東京だー!っていう考えに対して真っ向から立ち向かい「地方にだって東京でやってる奴らより実力があるプレイヤーはいるんだ」と叫び続けたBOSS。
正直、HIPHOPの知識はないんだけど、北海道出身のバンドとか凄いプレイヤーばっかりで、まるでアメリカと北海道は地続きなんじゃねーのか?ってくらい本土とは音の質がかけ離れていた。そんな影響あったかどうかは知らないけれどブルーハーブも異質で淡々と吐き出し続けるラップは生き様が滲み出てくるかのよう。
自分のダメな人生を語る曲なんだけど、基本的にそーゆう曲って着地が傷の舐め合いになることが多い気がするんだよね。だから聞いてても「こっちはオメーなんかと傷の舐め合いしたかねーよ!寄るな!」って思ってしまう。
この曲が違うのは向かい風の中、襟を掴んでしのぎつつそれでも前に進んでいくぞ!って止まっていない所なんだよね。
あと、何も説明してなくても頭に映像が浮かんでくるようなリリック。リリシストってのはこーゆうことなんだなって思わせてくれた曲。
ヴァージョンが違うけど、僕はこっちの方が好きです。(冒頭の吉田拓郎のサンプリングがカッコイイから)
CQ、NIPPS、そして今は亡きDEV LARGE(D.L)の三人で結成。
僕はBUDDHAが一番HIPHOPというジャンルの中で好きだし、なんなら尊敬する日本人3人上げろって言われたら「伊集院光」「吉村秀樹」「D.L」って三本の指に入るくらいカッコイイと思ってる。
日本語HIPHOPがまだ手探りだった時代に、アメリカ帰りで本場のHIPHOPをどうやって日本語に落とし込もうと試行錯誤した功労者。
iLL(病んでる・狂ってる)という思想を広め、太ってるとか大きいというHIPHOPでは良いイメージだけど、日本では悪いとされてるイメージを変えるために名前に「DEV」って入れたり(本人はめっちゃ普通の体型、ていうか細い)広めた思想は数しれず
「知ったふりしろ」ってフレーズをBUDHHA(NIPPS)では多様するんだけど、アメリカでいうところの「Act like you know=相手をわきまえて行動する」って意味を無理矢理直訳してる。やってることはまんまromanticを浪漫って漢字に当てた夏目漱石と同じ事をしてるんですよ。偉大すぎる。
あと、BUDDHAのリリック(歌詞)は狂ってて意味が基本的に分からない。
ただ、何回も何回も聞いてくると自分の中で解釈が付けられたり、その中毒性にヤられちまうわけです。他人の言葉を借りて言うなら「言葉がHIPHOPしてる」ってヤツです。
Lunch Time Speax 「止マッテタマッカ(D.L REMIX)」
茨城で結成されたGOCCI、TAD`S AC、DJ DENKAの三人で結成。
前述したBUDDHA BRANDと親交があり、D.LがRemixを担当。
まずなによりもビートが最高だ・・・。
説明不要でこんなもん気持ちいいに決まってるだろ!って感じ。
その上にラップを落とし込むのが、英語のように日本語を発するGOCCI、それに対してハッキリした滑舌でラップするTAD`S。
特に一番好きなのはTAD`Sの「魂込める漆黒の円盤は巨木が刻み込む年輪のよう」ってリリック。俺はこーゆうカッコイイ日本語が聴きたくて日本人の曲聴いてんだよな・・・。ってしみじみ思いました。
終始、止まることなく成長続けるということを多様な表現で最高のビートに蹴りこんでくる。
「辛くなったり迷った時はここに戻ってこよう・・・」って思わせてくれる曲です。
途中からグダグダになっちゃったけど、だいたいこんな感じです。
僕は盲目的に日本語HIPHOPが好きじゃないから流行りのラッパーの曲とかたまに聴くけど「なんじゃこれゃww」って思う時も多々あるので、一部ですがやっぱり良いモンは良いな!と思いました。
これからも色々と聴かないとな。
半端なコンプレックスは武器にならない
音楽やってるアーティストがたまに「コンプレックスは武器になる」とか言ってんのを耳にする。
・人の道から外れたロクデナシ
・皆と考えが合わない
・意見を大衆の前で言えない
まあまあいろんなモンがあると思うんだけど、コンプレックスって基本的には裏があると思うわけ。
社会の歯車として頑張ってる自分からしたらアウトローの兄ちゃんみたく社会に嚙みつけないし、僕は自己主張0だからハッキリ言いたいこと言えるヤツは凄いと思うし、普段言いたいこと言えないヤツほど溜め込んだ肥溜めが爆発した時にとんでもないボムになったりすると思うの。
じゃあ武器になってんじゃん?って思われるかもしれないけど、そのコンプレックスがガソリンになって作品に表れてるモノが良い物なワケよ。
稲穂の如く踏みつけられた分だけ強くなる、折れた分だけ硬くなる骨と同じでそーやって生きてきた人間が出すSHITほどブッ飛んでスゲーな!って感動したり胸を撃たれたりするんだよ。(少なくとも自分は)
漠然とコンプレックスとか言われても
「そりゃみんな自分の嫌な所くらいあるでしょ?」って冷めて見ちゃうんだよな。それに酷い時なんか「悲劇のヒロインにも成りきれない中途半端な弱者」って嫌悪すら湧いてくるわけ。
つまりは何が言いたいかっていうと何が言いたいのか俺もよく分からなくなってきた。
あ、アレだわ。コンプレックスとか言いつつしょーもない作品出すアーティストも嫌いだし、雑誌とか記事に載せるライターも嫌いだし、もうみーーーーーんな嫌いだぞって話ね。
日々感謝とか言ってる人間は早朝食う焼肉よりしんどい
テレビや雑誌とかで有名人が人としてちょっとおかしいんじゃない?って感じの発言をすると、twitterとかで「謝罪しろ!」とか「降板させろ!」とかハッシュタグ付けたりして群れになって襲いかかってるの見るのはホラー映画より強い。
「コイツは悪いことしたんだ!」って大義名分の下に自分は全く被害が無い所から石投げまくってる感じ。
しかも、自分一人なら出来ないけど仲間がいるし自分は間違ってないって自信に溢れてる感じ。
シャイニングのドアの隙間から覗き込む有名なあのシーンくらいサイコだなって思う。
まず、自分が命の次に大事にしてるモンを馬鹿にされたんならそいつの子孫を根絶やしにするレベルで闘えばいいと思う。
だけど、見ず知らずの赤の他人が、誤解であったりちょっと言い過ぎかな?くらいのレベルの発言をされたことに対して目くじら立てて指摘してんの見るとこっちからすると「こいつどんだけ暇なんだよ…。」って感じる。
あと、発言してる奴がどーゆう性格かってこと。
頭がオカシイ奴に正論言っても通じないじゃん?
犬に向かって「お前ちゃんと納税しろよな!」って説教しないじゃん?
正論言うのはマトモな相手だけにした方がいいんじゃないのかなあ
あと、twitterのプロフィールに日々感謝とか書いてる主婦とかの方が有名人とか政治家の悪口書いてるよ。
日々の何に感謝してんだよ。謙虚さってのは自惚れるために持つモンじゃねーよ。
俺は特に感謝とかリスペクト〜とか言ってないけど、腰の低さだけはマイクタイソン並みだぞ。
見習ってくれ。
2016/10/20
りんかい線で重たい瞼をかろうじて開きつつ特に何もねーのに日記を綴る。
毎日、何もねーってわけでもない。
平日は仕事とか仕事とか仕事とか仕事とか良い音楽を見つけたとかそーゆう話題ならある。
ただ、万が一こんな掃き溜めを会社の人に見られたら出刃庖丁で腹を切って大腸と小腸で蝶々結びして死なないといけなくなる。
もしくは自分の仕事何してるかとかバレたらヤバイかもしんないじゃん?
自分はきっと何かしら間違いを起こして晒される自信があるからリスク管理は必要以上にやっておかないと…って思うわけ。
24過ぎたあたりからいろんなモノへの興味が薄れていった。「平日は仕事あるし」ってしょーもない理由で。
本当に好きならどんなことでも調べるよなあ〜
ファッションとかもう落ちてる布を着て「これでポコチン隠せてるからOK」ってくらい興味が薄れてきた。
昔から異性にモテたい!って真っ当な下心を表に出さずにいたら、いつの間にか「もうええわ!」って諦めの心に変わっていってたし。
今日、コンパニオンの綺麗なお姉さんを見てそー思いました。
あと、一人だけムチムチすぎて背中がボンレスハムになってたコンパニオンのお姉さんざ居て「優しい世界だなあ」ってのも思いました。
でも、音楽だけはちゃんと自分で探して聴いてる。
西のマヌケ共と同じかそれ以上に音楽へ救いを求めてる。奴らは礼拝とか戒律とか守って身を捧げてるけど、俺は何も捧げないで音楽に救いを求めてるから音楽ってのはちゃんと選べば救いの手を差し伸べてくれるから音楽は素晴らしいわ。それでも、自分が嫌いな音楽好きな奴に対しては「止まったままの屍野郎」って偏見の目を向けてしまうからやっぱり音楽は罪深いわ。
綺麗に締めようとか思ってるとこーゆうのって続かないから終わりだぞ。