In Dreams

どうしようもない人生

異性にしか人気が出ない人間は信用できない。

youtubeの広告でどっかのバンドのライブ映像が流れていた。

正直、どんな曲だったのか、どんな歌詞だったのか、どんなバンド名だったのかは全く覚えていない。

見た目は細くて髪の毛は陰毛みたいにチリチリで茶髪の男の子達で「絶対こーゆう雰囲気のバンドって若い子が好きなんだろうな〜」って感じでボーッと眺めていたら客が写って初めてサザエのつぼ焼きの肝の部分食った小学生みたいな顔になった。

 

客席はほぼ女ばっかりでみんな練習してきたように合わせて手を振っていた。

一糸乱れぬ団体行動なんてテレビで見る北朝鮮の軍隊とかそーゆうのだけでいいよ。

普段社会という歯車の中で生きてるんだから端っこでちっさくなって聞き入ってたり、前の席に乗り出して聴いてる騒ぎたい奴とか自由に聴きたくならないものなのか。

僕には音も歌詞も差し障りのないようなバンドにしか映らなかったから正直、ルックスだけでチヤホヤされてるような連中にしか見えなかった。

だけど、冷静に考えてみて、バンドをやってる彼らはルックスを売りにして音楽をやってるわけでもないと思う。理由はドラムの人が「肉弾戦車ー!」とか叫びながら転がってきそうなダルマボディだったからだ。

多分、こいつらも仲の良い奴らが集まって真剣に音楽で飯食っていきたいって活動してる希望に満ち満ちた若者なのだろう。

 

じゃあなんで僕はこんなにも嫌な気持ちになっているのだろうか。

こんな大人に誰が育てたんだ。